主題解説
2023年度 主題
『神さまに愛されて新しく生きる』
「キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。」
主題聖句
コリントの信徒への手紙二 5章17節
With コロナの生活も 4 年目を迎え、ようやく制限解除のときを迎えました。初めの頃に戸惑った生活習慣の変化には、ずいぶんと慣れた私たちです。日に何度も消毒をし、人との距離をとる、そして常にマスクのある生活。こうした毎日は、すでに普通の生活になりつつあります。しかし 4 年前、私たち保育者は、この未曽有の事態に、大変戸惑いを覚えました。それまで当たり前と思ってきた暮らし方や価値観が崩壊したのです。私たちの仕事は人と人がつながって、言葉を交わし、肌が触れあい、ともに生活をすることを基本としています。すべてがコロナ禍においてタブーとされたのです。多くの行事を中止したり、縮小したり、とにかく自他ともに感染しないことで精一杯の日々でした。
しかも見通しの立たないこの新型の病気は、2 年目を迎えても、3 年目を迎えても収束することがありませんでした。各現場は保育の在り方や行事などの見直しをしてきましたが、ここにきてコロナが少子化に拍車をかけ、入園児数の減少という事態が大きな課題となっています。
私たち関東部会役員は事業計画を立てるにあたり、新しい主題を考えました。その話し合いでは、時代や状況が変わっても私たちの大切にしてきたキリスト教保育を見失わずに子どもたちと保護者と同僚と向き合っていくこと、それと同時に新しい時代に向けて変わるべきことに勇猛に取り組んでいくことを共通の思いとしました。変わらないもの、変わるべきものに取り組む時代を迎えたのだと思います。
コロナは私たちを変えました。そのような中で、大切なものは何か、これからどう歩んで行くべきかと見つめ直す訓練をさせられたように思います。わからないことは恵みでありました。コロナによって私たちは新たなチャレンジを与えられています。この考える力、変わろうとする力の助けになる学びを続けてまいりましょう。 神さまにつながっている大切さを改めて感じます。示された聖句にあるように、神さまにつながる私たちは新しく創造された者です。どのようなときも神さまは私たち一人ひとりを愛し、等しく力を与えてくださいます。イエスさまは率先して弟子のために足を洗われた方です。そのイエス・キリストに倣って、子どもたち、保護者、同僚のために自分のできることを考える者となれますように。
コロナ、少子化だけでなく、世界では戦争が起り、またこのままでは私たちの住む地球の危機がやってくると SDGsの実践も求められます。祈りつつ、知恵と工夫を分かち合いながら、この年度を進む私たち一人ひとりでありたいと思います
キリスト教保育連盟関東部会